2024年の夏季休暇は7/2(火)の仕事の後に大阪の自宅を出発して7/6(土)まで佐賀、長崎を妻と旅行してきました。
楽しかった思い出を書き綴ります。
大阪から九州へ
出発前日である7/2(火)。この日の仕事を終えた後にそのまま自宅を出発するか、それとも少しだけ寝てから7/3(水)の未明に出発するかを迷っていたのだが、帰宅後にはもう出発してしまいたいというテンションだったので思いきって7/2(火)に出発することに。少しだけ寝てからと言っても多分興奮して眠れないだろう。毎度のパターンだがいつでも眠れる体質になりたいものである。
仕事を終えて帰宅後に簡単に食事を済ませてシャワーを浴びて19時40分に出発。途中どこかのサービスエリアで仮眠するか、思いきって途中で高速を降りて安いビジネスホテルに宿泊するか、そんな考えで出発。
門真ICから近畿道で吹田まで走り、そこからは中国道、山陽道を西に向かってひたすら走る。
順調に進んでいたのだがここで妻がある看板に気付く。なんと山陽道下りの山陽ICから岡山ICが通行止めとのことだった。
後から調べてみるとどうやら工事に伴う計画的な通行止めだったらしい。
最悪だなあと言いながらもどうにもならないので山陽ICから岡山IC間は下道を走ることに。ただ、この下道もそこそこスムーズに流れ山道でもなかったのでそこまで疲労には繋がらなかったのが不幸中の幸い。これが山道だとかなり疲れていただろう…。時間的には30分くらいのロスだったと思われる。
そして岡山ICからまた山陽道で西に向かう。
吉備SAで1回目の休憩。時刻は22時20分だったので大体2時間40分走り続けたようだ。よくも大阪から岡山まで休憩なしで走りきったもんだ。でもトイレ休憩は早めにしておかないと。この時点ではまだまだ全然疲れてはいない。
休憩を終えたあとは更に西へ。平日夜の山陽道はトラックは多いものの乗用車はほとんどいないのでトラックの最高速度プラスアルファで走ると追越車線をスムーズに走ることが出来ると気付き、それくらいの速度でクルーズコントロールをON。後ろから自分より早い車が迫ってくることもほとんどないので気持ち的にも焦ることなく走れて疲労軽減に繋がったと思う。
そして2回目の休憩は広島の沼田PA。ちょうど24時。ここではトイレ休憩と少し小腹が減ったのでお菓子を購入。普段だったらこんな時間にお菓子なんて食べるはずもないのに旅行のテンションというのは不思議だ。
このあたりから少しずつ眠気が出てくるだろう…と思っていたが案外大丈夫だった。助手席の妻はお菓子を食べ終わった頃から寝ていたが私自身は全然平気で車を走らせる。ただ途中で中国道に合流するわけでこの辺りからはカーブもきつくなってくるので少しペースを下げて安全第一で走っていく。
そして3回目の休憩は山口と福岡の県境、関門海峡を眺められる壇ノ浦PAにて。時刻はすでに2時15分。トイレ休憩と少しだけお店を覗いてみたり。並んでいるお土産が関西とは全く違うラインナップで妻のテンションがここで上がる。ここで仮眠していってもいいかなと思っていたのだが関門橋を走る車の音がガタンガタンとうるさかったのでもう少し走ることに。
結局そのまま関門橋を走り抜け九州へ。3時過ぎに古賀SAに到着したのでさすがにここで仮眠を取ることに。
そんなわけで19時40分に大阪市の自宅を出発し3時過ぎに福岡県の古賀SAに到着しましたので大体7時間半くらいの道のりだったようだ。かなり早かったのではないだろうか。渋滞等がなくスムーズに流れたこと、一定の速度で走れたので疲労があまり溜まらず休憩回数が少なかったのが早かった要因かと思う。でも、山陽ICから岡山ICの通行止めはちょっと痛かった。
博多の街を少しだけ楽しむ
5時過ぎに仮眠から起床。あまりグッスリは眠れなかったけれどアイマスクを用意していたおかげで少しは快適に眠れたように思う。ただ今の愛車FITはハイブリッドカーなので停車中にエアコンをつけるとエンジンが掛かったり消えたりするのでその振動でビックリして何度か起きてしまうことに。本来はエンジンを掛けず寝るのが良いのだが、さすがに暑すぎた。
起床後は歯を磨いたりズボンを履き替えたりしてからお土産コーナーを少しだけ物色。妻は早速お菓子を買っていた。やはり普段と違うお土産のラインナップにはワクワクさせられる。
そんなことをしているうちに目が覚めてきたので古賀SAを出発。
九州自動車道、福岡都市高速道路を走りたどり着いた場所は「元祖長浜屋」。なんと早朝5時頃から開店しているというラーメン屋さん。朝ご飯にとんこつラーメンなんてかなり重そうな気がしたのだがせっかく博多を通過するので良い機会だし行ってみることに。
山田全自動さんの漫画などでこのお店は味というより雰囲気を楽しむお店だという情報を得ていたので少し覚悟しつつ入店。食券を購入して席に座ると店員さんに麺の硬さを聞かれる。私はカタ、妻は普通を注文。セルフサービスのお茶を注いでいるうちに私のカタが出てきた。提供速度がかなり早い。
ちなみに外国人の店員さんが多かった印象。大阪でいうところに金龍ラーメンみたいなもんかなあと思いながらもラーメンをひとくちすする。
思っていたよりかなりあっさり。あっさりとしたとんこつラーメンはあまり馴染みがないので美味しいのかどうかはよく分からなかったが個人的には薄く感じた。卓上に用意されていたタレを追加すると良い感じの濃さにはなったけれど提供された状態だとやっぱりちょっと薄いかなあと思う。でもチャーシューは味が濃かったのでそれと合わせて食べるのが現地流なのかな?紅生姜もあるし色々とトッピングしているうちに濃い味にはなると思う。
そんなわけで早朝のラーメンという貴重な経験をしながらも時刻はまだまだ6時半前。せっかくなのでもう少し博多の街を楽しんでみようと大濠公園へ。ここも山田全自動さんの漫画で見たことがあり行ってみたかった場所のひとつだ。
駐車場が思っていたより高くて周辺をうろついていると大濠公園沿いに1時間100円のパーキングを発見。車を停めて大濠公園に入る。
大濠公園のことはあまり知らなかったのだがなんと昭和2年からあるらしく思っていたより歴史がある公園であった。出勤前の運動なのか、早朝にもかかわらずジョギングをしている人でたくさん。一周すると約2kmらしい。景色が良いので気持ちがいいだろう。朝日を浴びながら汗をかくというのは健康的で素晴らしい習慣だなと思い私も見習わなくては…と思いつつも日常だと少しでも寝たいという気持ちが勝ってしまい結局ギリギリまで布団のなかで過ごしてしまうことになるのだ…
ちなみに私達は外周を歩くのではなく真ん中にある大きな池を貫く島の部分を歩きました。菖蒲島というらしい。松の木などが生い茂っており少し鬱蒼とした雰囲気。なんとなく小さい天橋立といった印象。もしジョギングするなら外周の方が気持ちいいだろうなあと思う。
大体30分くらい散歩を楽しんでまた車に乗る。ここで小さいハプニングが。妻が持っていたお気に入りのハンカチを落としてしまったとのこと。公園で日除けに使っていたので間違いなくこのタイミングで落としてしまったのだと思われる。駐車場の精算をするときに蜂のような虫がいたので焦ってしまったのだろう。戻るか?と確認したがもう諦めるとのことだったので先に進むことに。今思えば戻れば良かったように思う。でも7時半前の渋滞が始まりだした博多の街で戻るのは少し億劫に感じたのかな…
こんな感じで朝のとんこつラーメンと大濠公園を楽しんだので本日の宿泊地である佐賀県の唐津方面へと向かうことにした。
糸島経由で唐津へ
博多の街を後にしてまた西へ走る。途中で糸島市に入った辺りで一旦給油。勝手な思い込みかもしれないが九州のガソリンスタンドでは電光掲示板にガソリン価格が表示されていないところが多くて入るのが結構怖い。たまたま価格が表示されているエネオスがあったのでそこに立ち寄る。クーポンやらなんやらを使ったら大阪より少し高いかな?くらいの値段で給油が出来た。しかも抽選でペットボトルのお茶が当たる。ラッキーだ。
時刻はまだ8時前。やることもあまりないので昨年の旅行でも立ち寄った糸島の産直「伊都菜彩」へ行くことに。開店時間は9時なので開店までの1時間でとりあえず仮眠。日差しが強くてかなり暑かったのだがエアコンをONにしつつ少しだけ仮眠。
そして開店10分前の8時50分頃に車を降りて開店待ちの列に並ぶ。平日にも関わらずの大行列。お店とかを営まれている人達なのかな?野菜を大量に購入されている人も多かったので恐らく仕入れなんじゃないかなと思って見ていた。
まだ旅行の初日ということもあり、生鮮食品はもちろん買えないし野菜も残念ながら買えない。なのでジャムなどを少しだけ購入。そしてすぐに食べる用の鯵のお寿司を購入。
購入した鯵のお寿司を駐車場に併設された休憩スペースで早速頂く。見るからに鮮度の良い鯵。味ももちろん文句なし。こんなに美味しいものを気軽に楽しめる福岡の人がうらやましい。博多からでも1時間足らずで着いたので休みの日のドライブなんかに持って来いのお店だと思った。
海の幸が充実しているうえに野菜も豊富なので近くだったら月イチは通いたい産直だと思う。
結局、デザートにソフトクリームも食べてから出発。食べてばかりだなあ…
ここからは唐津へ向けてまた走る。途中まではナビに案内されたとおりに今宿道路というバイパスを通っていたのだがあまり景色を楽しめる場所もなく面白みに欠けるなと感じたので海沿いの道を走ることに。一旦コンビニで水を購入。旅先で立ち寄るコンビニはいつもと同じように見えてよく見ると商品のラインナップに地域性が出ていて面白い。やたらと焼酎が充実していたり見たことのないお弁当が並んでいたり。そう言えば花火が販売されていてもうすっかり夏なんだなとあらためて思わさせられた。まだ梅雨明けしていないのに。
そしてまた海沿いの道を走るのだがこれが正解だった。道中の景色もさることながら途中で立ち寄った姉子の浜という鳴き砂の海岸がかなり美しかった。鳴き砂は実感出来なかったのだが、天気の良さも相まって海が青く輝いていた。こんな綺麗な海岸まで1時間くらいで来れる博多の人たちが本当にうらやましい。
この姉子の浜から唐津への海沿いの道も景色が良くてちょうど良い感じのワインディングコースでバイクでのツーリングなんかにもバッチリだろうなと思う。
少し走っていると気が付けば虹ノ松原に入っていた。無数の松の木が生い茂る松原は日差しすらも遮るので少し暗く鬱蒼とした雰囲気だった。道のギリギリまで松が生えており途中で倒木の可能性があるので運転注意といった看板が立っていたのだが運悪く倒木のタイミングに遭遇したらどうしようもない気がするのだが…
ここから少し山の方に舵を切りこの虹ノ松原の一望出来る鏡山展望台へ向かう。前日に大雨が降ったこともあり木の枝などが散乱しているつづら折りの山道をひたすら登る。ここは思っていた以上に運転が大変なスポットだと感じた。
なんとか頂上の駐車場に到着したので車を降りて展望台へ向かう。11時ということもあり日差しがかなり強く暑いを超えて痛いというレベルになってきている。自分用に持ってきていた帽子を妻にかぶらせて自分は車に積みっぱなしの古いボロボロの帽子をかぶることに。
でもそんな暑さも展望台からの景色を見た瞬間にどこかに吹っ飛んでいった。
あまりにも美しい景色。そんな言葉が大袈裟ではない景色だ。
青い海とそこに浮かぶ島々。青い空。手前には虹ノ松原と唐津の町並み。
そして少し離れているが唐津城を望むことも出来る。
ここからの景色はこれまで見た景色のなかでももしかしたら1番良い景色なんじゃないかなと思った。天気が良かったからというのもあるだろうけど本当に絶景だ。来てよかった。
そんな絶景を後にして涼みがてら唐津のイオンへ立ち寄ることに。トイレに行きたかったこともありちょうどいい休憩場所となった。
関西ではめずらしいサンポーのカップ麺などを購入。さらに九州のイオン限定の企業コラボTシャツであるリョーユーパンのTシャツを購入。一体どこで着るんだろうと思いつつも記念に買ってしまう。多分、パジャマになるだろう。
続いてまたしても虹ノ松原へ。さっき鏡山展望台から眺めていた場所へ行くわけだ。ここでは軽めのランチを。唐津では有名だというからつバーガーの本店がこの虹ノ松原にある。あると言うより移動販売の車なのでいると言ったほうが正しいのかも知れない。とにかく人気らしい。
妻と二人でシェアする形でスペシャルバーガーとポテトを注文。スペシャルバーガーは手づくりの美味しさ。特段美味しいわけではないんだけど手づくりの美味しさと言うかこれが唐津の味なんだろうなあと思う。ポテトは普通のフライドポテトなんだけれど塩が効いてて妙に美味しかった。通りかかったら立ち寄りたくなるお店だ。何よりレトロな雰囲気のあるバスで営業されているのが良い。
からつバーガーを食べ終えた頃には結構疲れが出てきた。そりゃそうだ、昨日の夜から仮眠だけで大阪から唐津まで来たわけなんだから。ただ時刻がまだ13時過ぎで旅館のチェックインにはまだ早すぎる。なのでもう少し観光をすることに。
次に向かったのは唐津城。正直、城にはそんなに興味がないのだが先ほど鏡山展望台から見た時に海沿いの立地が独特だなと思い訪れてみたくなったのだ。しかしながら日差しが更に強さを増している。下手すると熱中症になりかねない暑さだったので天守閣への登りはエレベーターを使うことに。片道100円、価値があった。エレベーター内では年配の方々のグループがおられて少し騒がしかったのだが、ちゃんと一言「すまんねえ、騒いじゃって。初めて来たもんだから」って断りを入れてくれたので気持ちよく乗れた。こういう一言って大事だなあと思う。
天守閣には入らなかったが、上からの景色を存分に楽しんだ。
帰り道はエレベーターではなく階段で降りたのだが結構すぐに降りれた印象だった。
まだまだチェックインまでの時間があったのでどうしようか、道の駅までドライブでも行こうかと少し悩む。なんせ暑すぎて外を観光する気にならない。そんななか車を走らせていると大きなだんじり小屋のような建物が目に入ってきたのをきっかけに唐津くんちのことを思い出す。唐津くんちの山車を見学出来る施設があったことを思い出したのでそちらへ向かうことに。
そんなわけでアルピノという施設内にある曳山展示場へ。各町の山車が展示されておりなかなかの迫力だった。ただガラス越しなので遠目に眺める形だったのが少し残念。出来ればもう少し近づけたら良かったんだが。さらに同じアルピノ内にある物産館にて買い物をしてからようやく旅館にチェックイン。
唐津で一泊
この旅行の初日は唐津の老舗旅館である綿屋(わたや)さんに宿泊。なんとこちらのお宿の建物は有形文化財に登録されている大変貴重な建物だそうだ。
今回、予約の際に洋室にしてから一度キャンセルして和室にしたという経緯があり、その連絡がうまく伝わっておらず和室のはずが洋室に案内されたので少しビックリしてしまった。で、和室に変えていただけるとのことだったのだが洋室でも良いかと思いそのままにしてもらうことにした。いや、本来なら洋室の方が数千円高かった記憶があるので悪いことをしてしまったのか。
旅館の部屋で少しだけくつろいだ後は旧唐津銀行を見学しに出掛ける。そのまま部屋にいたら深く眠ってしまいそうな気がしたので夜になるまでは出来る限り動こうと思ったのだ。
旧唐津銀行は無料で見学出来る施設にも関わらずかなり見応えがあった。東京駅を設計した辰野金吾氏が監修された建物で今から100年以上前の建物である。窓口などが残っており当時の様子を想像することが出来る。使われている材木も高級そうなものばかりで見ていてため息が出るような美しいものだった。
そしてその後には唐津でよく食べられているという魚ロッケを食べ歩きする。魚ロッケとは魚のすり身を揚げたものでカレー味が主流らしい。私が購入したお店ではカレー味の他に塩味もあったのでそれぞれを一つずつ注文。塩味は普通のすり身のフライ、カレー味はどことなく昔懐かしいような味わいだった。恐らく地元で長く愛されている味なのだろうと思う。
この時点で4時。日が傾きつつあったもののまだまだとてつもなく暑い。宿の前にあったスーパーに立ち寄りつつ再び宿に戻る。
宿では温泉に浸かってからお楽しみの夕ご飯。夕ご飯の時間を6時にしておけば良かったもののなぜか6時半にしてしまい少し待ちくたびれてしまった。
今回は普段の旅行と比べるとかなり贅沢なコースを注文していた。呼子イカ会席に加えて唐津名産のQサバを頂く。呼子のイカは全国的にも有名な高級食材。Qサバは唐津で完全養殖されている真鯖とのこと。つまりアニサキスの心配がほとんどなくお刺身で頂くことが出来る鯖なのだ。ちなみに出荷が6月末までなので用意出来るか分からないとのことだったが用意していただけたのだった。感謝。
どのお料理も新鮮で玄界灘の海の幸を思う存分堪能出来た。ただ、量が多すぎて最後の辺りに出てきた豚の角煮はちょっと重かった。贅沢すぎる悩みだ。
食事を終えて部屋のベッドで横になっているとあっという間に眠気が来まして9時過ぎには就寝。長い1日が終わった。
唐津から長崎北部の島巡り
7/4(木)旅行2日目。3泊4日の行程なのでまだまだ先は長い。
朝6時半過ぎに起床。昨日は9時過ぎに寝たので9時間以上寝たことになる。前日は仮眠程度しか眠っていなかったのでほぼ2日分の睡眠を取った感じだった。ぐっすり寝たので体調はバッチリ。
朝風呂で目を覚ましてから朝食会場へ。和朝食が用意されていた。色んなものが少しずつ味わえるちょうど良い量の朝食だった。個人的にビュッフェの方が良かったなあとか思っていたけれどこういう和定食の方が良いかもしれないと思った。
食事中に配膳してくれた仲居さんと少しだけお話をする。私の話し方が佐賀ではめずらしかったみたいだ。でも大阪から来る人も結構多いらしい。
そして再び食事をしていると今度は大女将が挨拶に来てくださった。大阪から来る人はめずらしいって。さっきの仲居さんと言っていることが真逆だけれどどっちが正解なんだろう。
大女将は唐津の町の見どころ、この旅館のことを手短に説明してくださり去っていかれた。
食後にはロビーで無料のコーヒーを頂きつつ歴史ある建物を楽しむ。飾られているアンティーク品も全て価値がありそうなものばかりだった。
そして旅館を出発。最後に精算をしたのだが部屋を間違えてしまったお詫びとのことで夕食に頂いたQサバを半額にしてくださった。申し訳ないので気持ちだけで結構ですと伝えたが向こうが折れず半額にしていただいた。大変感謝。
出発前に唐津の町を少しだけ散策。というより妻のお目当ての和菓子屋さんへ立ち寄り、ついでに昨日も行ったスーパーに立ち寄った。
そして車で出発。まずは長崎県松浦市の鷹島へと向かう。ゆっくりと車を走らせること約1時間弱で鷹島手前の展望広場兼産直市場に到着。ここではトイレ休憩しつつ産直市場を少し覗く。ただ、どちらか言うと産直市場というより地元のコンビニという感じの品揃えで特に買い物せずに出てきた。
そして鷹島を眺める。天気は少し曇っていてあいにくの空模様と言えるだろう。これからあの橋を渡るのである。
と言うわけであっと言う間に鷹島に到着。島に入ったところに道の駅があったので立ち寄ってみた。松浦市はアジフライの聖地として売り出しているらしくアジフライの聖地のオブジェがあったりした。他にも道の駅には生け簀があるなど海産物が豊富な島らしいなと思った。
そして出発。平日だからかどこも観光客の人がおらずガラガラであった。それはそれで助かるんだけど賑やかさは感じない。
道の駅から走ること3分程度だったか、事前に調べていた海道というアジフライで有名なお店に立ち寄る。ちょうど11時でオープンしたばかり。メニューを見ると注文したいと思っていた鯵のお刺身が売り切れとなっていた。鯵が仕入れられていないらしい。ちなみにアジフライは冷凍のものなので仕入れとは関係なく提供できるそうだ。
結局妻がアジフライ定食を、私が海鮮丼を注文。
アジフライ定食を少しもらったのだが肉厚で鯵特有の臭みがまったくなくかなり美味しいと思った。さすがアジフライの聖地だ。
そして私が注文した海鮮丼もネタが新鮮で美味しいものだった。関西あたりで海鮮丼を頼んで良かったと思うことは今まであまりなかったので少し敬遠しがちだったのだが、九州では海鮮丼もかなりレベルが高いようだ。
そんなこんなで昼食を頂いた後は鷹島を少しだけ観光。島の北部にモンゴル村という場所があるようなので向かってみた。平日だからなのか自分達しかおらず散策する気にもならなかったのでモニュメントの写真を撮って少しだけ景色を眺めてすぐに次へと向かった。
次の目的地、と言うか行き道で見かけた海中ダムの看板が気になったのでそちらへ向かってみることに。鷹島海中ダムという日本初の海中ダムだそうだ。そもそも海中ダムとはどんなものだろうと思っていたのだけれど案外普通だった。というより淡水が海水に溢れ出る形になっている意外は案外普通だった。
それよりもまだ閉鎖されてからそんなに時間が経過していないであろうフェリー乗り場があったのが気になった。もしかしたらこの島は少し前までは橋による陸続きではなくフェリーで行き来していたのではないだろうか。後で調べてみるとやはりそうだった。鷹島へ渡る橋が完成したのは2009年だったようだ。つい最近のことだ。(と言っても15年も前のことだが…)そう考えると島の生活は劇的に変化したのだろうと思う。恐らくお昼ごはんを食べた海道も急に人が来るようになったのではないだろうか。それに道の駅も橋の完成に合わせて出来た施設のようだ。離島の暮らしも少しずつ便利になっているのだろうか。
そんなことを思いつつもまた道の駅に立ち寄りトイレ休憩をする。ここで個室に入ろうとしたら鍵を開けたまま用を足している人がいてかなりびっくりした。向こうもまさか開くとは思ってなかったであろう。「ごめんなさい」と誤り扉を閉めて3秒ほどしてから「あーん、すいません」と中から声が聞こえてきた。まあ、どうでも良いか(笑)
そんなことに見舞われつつも鷹島を後にする。ここからは伊万里に向けて車を走らせるのだが途中で出来る限り景色が良いところに立ち寄りたいなと考えていた。
地図なんかを見ながら大浦の棚田へ立ち寄ってみた。良く考えると九州版のツーリングマップルが欲しいところだ。あれがあれば色んな絶景に巡り会えるのだ。今度お金がある時に買おう。
大浦の棚田は海のそばまで棚田が続いており田植えしたばかりの緑が綺麗だった。
その後は近くのいろは島展望台へ。ここではたくさんの島々からなる景色を楽しむことができた。
そして更に南下して橋で渡れる離島の福島へ。こちらも先程の鷹島同様でアジフライの聖地の看板があった。
とれたて福の島という産直市場があり立ち寄ってみたのだが新鮮そうな海の幸がたくさん並んでいた。しかも安い。こんなところがドライブコースにあったら最高だろうなあと思いつつ、旅行中に買うわけにはいかないので泣く泣く手ぶらでお店を後にする。
伊万里を散策してから佐世保へ
福島から伊万里市街までは結構距離があるように思っていたのだが案外すぐに到着。伊万里市内には至る所に伊万里焼のオブジェがあった。オブジェというより本物の壺だったのかな。橋の欄干などに置かれており割られたりしないのかなと少し心配してみたり。
そして伊万里の大川内山の町並みを散策することに。
しかし散策と言っても皮膚を焼くような日差しが襲いかかってくるなかではあまり散策する気にもならず数軒のお店に立ち寄ってあえなく退散。時刻が3時前だったので1番暑いタイミングだったのかも知れなあ。夏の観光はそれなりの体力がないと厳しい。
そこからは伊万里から佐世保へひと山越えて移動。途中で長崎のスーパー「エレナ」に立ち寄ってお土産品などを購入。旅先ではスーパーに立ち寄って現地ならではのものを調達するのがすごく好きなのである。いつもと同じに見えても少しずつラインナップが違う棚を見ているだけで同じ日本でも文化が違うんだなあと感じる。
そして宿泊地の弓張の丘ホテルに到着。
佐世保の街を一望できる素晴らしい景観の部屋にこれから2泊する。こちらのホテルは結構歴史があるホテルのようで調べてみると一度以前の事業者の時に倒産した経緯があってその後に別事業者が再生させたホテルのようだった。なので少し古いなと感じる部分もあったが基本的には綺麗なリゾート感があふれるホテルだった。
ホテルに到着後はゆっくりする暇なく佐世保駅までの送迎バスに乗って町へ繰り出す。
佐世保港の波止場ではたくさんの外国人観光客の人達が記念撮影なんかを楽しんでいた。
そんな様子を眺めながらも夕食を食べるために予約していたお店に向かう。そのお店はささいずみという海鮮が美味しいと評判のお店。
まず最初に出てきた筑前煮のような突き出しがかなり美味しかったので期待が高まる。
で、その後に出てきた鯵の活造りで確信。「このお店は美味すぎる」と。ただ、長崎佐世保の海の幸が美味すぎるだけなのかも知れない。だが本当に新鮮でひとつも臭みがないお刺身を頂いたのはこれまでで初めてかも知れない。
他にもせっかくなのでハーブ鯖やら色々と海の幸を頂く。ただ、本当はうちわえびを食べたかったのだが残念ながらこの日は入荷がなかったとのことだった。
美味しい夕ご飯を頂いた後は送迎バスでホテルへと戻る。丘の上に建てられたホテルなので市街地から20分ほど掛けて戻る。かなりクネクネと曲がりくねった山道にも関わらずスムーズな運転でバスは進んでいく。さすがプロのドライバーだ。
そしてホテルに到着後に夜景を眺める。佐世保の街。豪華客船も停泊しており港町らしい夜景だと思う。丘の上のホテルなので市街地から離れていて不便な反面、このような景色を堪能できるのでここを選んで良かったなと思った。
この日も早めに就寝。9時頃に遠くで汽笛の音が聞こえてきた。翌朝には停泊していた豪華客船がいなくなっていたのであの船からの汽笛だったのかと思う。
佐世保周辺をドライブ観光
7/5(金)、旅行3日目である。翌日は大阪への帰路につくので現地でゆっくり過ごせるという意味では実質最終日となる。
朝6時過ぎに起床して大浴場で目を覚ます。年配の人たちのグループが少し騒がしかったこともありすぐに出て部屋に戻る。そうこうしているうちに朝食会場のレストランがオープンする7時前になったので身の回りを準備をしてからレストランへ。
レストランへ向かう前に少しだけ景色を見に行ったのだがあいにくの霧で景色はほとんど見えなかった。
平日だからか朝食会場にはほとんど人がおらず10グループ以下だったと思う。大浴場で騒がしかった年配の人たちがここでも騒がしいのでは少し心配していたのだけれど杞憂に終わった。
朝食はビュッフェ。どこにでもあるような定番のメニューに加えて長崎ならではのメニューも用意されていた。
普段は朝食を抜くことが多いのだが旅行中はそれなりに食欲があるのでビュッフェで過ごす少し優雅な時間は楽しみのひとつだ。
旅の中盤で少し胃も疲れ始めてきているのでサラダをたっぷりと頂く。それに加えて定番メニューをいくつか頂き長崎ならではの焼きちゃんぽんや明太子などを頂いた。
朝食の後は佐世保周辺をドライブする。霧のなかでの出発となったが弓張岳を少し下るとだんだんと晴れてきた。どうやら弓張岳周辺だけが霧に包まれていたようだ。
天気が微妙だったので戦跡巡りでもしようかと思って出発したのだけれど天気が良さそうだったので景色を楽しむルートに舵を切り直した。
あまり現地情報を調べてきていなかったので情報収集のために道の駅させぼっくす99へと向かう。その道中に九十九島の看板が見えたのでそちらへ行ってみることにしてみた。
九十九島が景勝地であることは私でも知っていた。車で走りながらの車窓からの景色でも十分に絶景だったが道沿いにあった船越展望所から九十九島を望む。
天気が良いことも相まってかなりの絶景だった。青い海に緑の木々が茂った島々が点々と浮かぶのは他では見られない景色だと思った。道沿いの展望所からの眺めとは思えない美しさだった。
そこからまた少し車を走らせて展海峰という展望所へ。看板にここからの景色の良さには自信があるといった内容の記載があったので期待が高まる。せっかくなので景色をチラ見してしまわないように下を向きながら展望台へと歩く。展望台に到着したところで顔を上げてみると一瞬「あれっ?」となったのだが見る方向を間違えてしまったようだ(笑)そこから九十九島方面に視線を向けるとさすがの景色だった。
先ほど立ち寄った船越展望所よりも標高が高いので景色も違う印象を受けた。やはり青い海に緑の木々が茂った島々が点々と浮かぶ景色は素晴らしいものであった。
そしてここからは来た道を戻る。途中で水族館に立ち寄ろうかと妻と話していたのだがなんとなくそんな気分でもなかったので当初向かっていた道の駅させぼっくす99に車を走らせる。
道の駅させぼっくす99は広い駐車場のわりにこじんまりとした施設だった。とは言っても佐世保名産品が揃いお土産屋さんがあったのでそちらで職場へのお土産などを購入。
時刻は10時過ぎ。さっきまで晴れていたのにあっと言う間に曇り空になってしまった。このまま佐世保の街まで車で向かって昼食がてら周辺を散策するのも良かったのだけれど時間が早いように思ったので日本本土最西端の神崎鼻公園まで向かうことにした。
国道を30分ほど車を走らせると日本本土最西端まで到着。日本本土最西端と言いつつも更に西に平戸島が見えるはずなのでどうなんだろうかと思いながらも訪問したのだがやはり西側に平戸島が見えており島自体がかなり大きいこともあり最西端まで来たという感じがあまりしなかった。天気が曇りだったので景色としてもあまり良くなかったがせっかくの最西端を楽しんだ。
しかしどこへ行っても観光客がいない。平日の観光地ってこんなにも人がいないものなんだろうか。
そんなことを考えつつ佐世保の街へと戻る。
佐世保の街に到着後、立体駐車場のコインパーキングに車を停め街を散策する。まずはお昼ご飯だ。佐世保ではあるけれどせっかくの長崎県なのでちゃんぽんと皿うどんを食べに行くことに。
佐世保駅前にある香蘭というお店へ。人気店のようだがギリギリ12時前だったので行列等はなくすぐに入店出来た。でも入店後すぐに満席になっていたので間一髪といったところだった。
ここでは私が皿うどん、妻がちゃんぽんを注文し食べ比べをすることに。クーラーがガンガン効いた店内で食べる熱々の皿うどんとちゃんぽんがかなり美味しい。
個人的には皿うどんを推したい。関西で皿うどんを頼むとパリパリの麺一択になるがここではパリパリの麺か太麺かを選ぶことが出来る。パリパリの麺も美味しいだろうけれど太麺にしたのが良かった。少し焦げ目のついた太麺にあんかけがすごく合う。更に長崎流でウスターソースを掛けるとまた違う味わいで美味しい。シンプルな料理だけれどお店によって違うもんだなあと思った。
妻が注文したちゃんぽんももちろん美味しかった。関西で食べる味とは違う。
ご飯を食べた後はそのまま佐世保の街を散策する予定だったが昨日食べた鯵の活造りをどうしても食べたくてまたしてもささいずみを訪れる。
前日に引き続きこの日も残念ながらうちわえびの入荷がなかったが鯵の活造りとイカの活造りを注文。この後も運転があるのでお酒が飲めないのが残念だったが新鮮な海の幸を2日連続で堪能できた。
そして今度こそは佐世保の街を散策。途中、一休という地元の回転焼き屋さんに立ち寄ったりしつつ街歩き。
佐世保の街を貫く大きなアーケードがありシャッター商店街にもなっておらずきちんと機能していた。少し歴史を感じるような店構えも目立つが色んなチェーン店とともに街を盛り上げているように見えた。
途中、玉屋という老舗百貨店に立ち寄る。1階と2階しか営業しておらずそれより上の階は使われていないようであまり元気がないように感じた。今どきはどこにでもイオンなどがあるのでそっちに客が流れてしまうのだろうか。
最後に蜂の家というお店で妻のデザートにシュークリームを買って街歩きを終えた。
佐世保の街を後にし、お土産を買いに行く。味カレーというお菓子で有名な大和製菓が佐世保の会社とのことでおかしの直売所があるのでそちらに訪問。長崎限定品やら色んなものが並んでおり値段も安価だったので色々と購入する。
その隣に佐世保バーガーのお店Stamina本舗Kayaがありせっかくなのでベーコンバーガーとポテトを購入。かなり大ぶりなハンバーガーだった。
パンがカリカリに焼かれており独特の食感で美味しかった。バーベキューソースのような味で唐津で食べたからつバーガーに似ているように感じた。
ポテトも皮付きのタイプでかなりの量である。こちらも手作り感が嬉しい。
しかし食べてばかりだ。旅行なので仕方がないけれどもうお腹はパンパンだった。
そこからは針尾無線塔へ向かう。せっかくなので少しくらいは戦跡巡りもしておきたい。針尾無線塔は今から100年以上前に建設された無線塔で3塔立っている姿がホテルのある弓張岳からも望むことが出来た。
内部も見学できるので入場料が必要だろうと思っていたがなんと無料だった。それなのに受付の方はかなり親切に塔のことを教えてくださる。心ばかりの寄付金を入れておいた。
100年以上も前にこんな大きな塔を建設したという事実に驚かされる。一方でこんなにものすごいものを建設させるくらい戦争というものの準備をしなければいけなかったという過去に心が痛む。あの時代は世界中が狂っていたのだろう。でも、それは今の感覚だからこそ思えることで当時に生きる人にとってはそれが当たり前の時代だったんだと思う。
そんなことを考えつつも無線塔を遠目で見ていたいと思い受付の方におすすめの場所を聞いてみると西海の丘が良いと教えてくださった。針尾無線塔からだと国道まで出てから西海橋手前の駐車場に車を停めて新西海橋の下の歩道で橋を渡った場所にある広場らしい。
早速車を停めて新西海橋の下を歩いて橋を渡る。西海の丘まで行かなくてもこの橋からしっかりと針尾無線塔を眺められたので渡りきらずに引き返すことにした。
高所恐怖症というわけでもないのだが橋の上にいるとなんだかソワソワして少し怖い。途中で広場みたいになっているところがあり下がガラス張りになっていて海面をのぞき込めるようになっていたが遠慮しておいた。この橋の下は渦潮が出来るようでかなりの急流だった。潮の流れがはっきり分かるような場所でそれを見るだけでも価値があるなと思った。ちなみにこの橋は地元の人達のウォーキングスポットらしくて高齢のご夫婦が仲良く歩いている姿が印象に残った。
新西海橋の針尾島側の駐車場には何匹か猫がいた。耳が桜の形になっているいわゆるさくらねこだったのでどなたかが世話をしてあげている地域猫なのだろう。少しだけ近づいてみたが逃げることなく逆に近寄ってくるくらいの人懐っこさだった。私が仕事をしている間もここには穏やかな時間が流れていると思うと不思議な気持ちになった。でもここも穏やかなように見えても雨の日もあれば台風の日だってある。どんな場所でも生きていくということは大変なのかもしれない。
時刻は4時半前。まだまだ明るいけれどそろそろ今回の観光は終わりとすることにした。天気もいまひとつで夕日を見に行くなんてことも出来ないので少し早いが夕食を食べることに。本当ならホテルに帰ってゆっくりしてから夕食を食べに出掛けたいのだが、ホテルが山の上にあるため往復するだけで40分を使うことになる。なので時間を有効に使うためにも先に夕食を食べに行くことにした。とは言ってもお腹が減っていないので少しだけ自宅用のお土産を買いに行ったりする。大阪でもかなりお世話になっているコスモスドラッグへ立ち寄る。大阪の店舗と全く同じように見えて少しずつラインナップが異なるので見ていて楽しかったし色々と珍しいものが買えた。
買い物をして少しだけ腹ごなしが出来たので夕食のお店に向かう。時代屋というレモンステーキのお店だ。佐世保名物のレモンステーキを食べておきたかったのでこちらへ来てみた。
熱々の鉄板で提供されるレモンステーキは甘酸っぱいタレと相まってとても美味しくいただけた。ただ、値段が若干高く感じた。薄切り肉3枚でこの値段か…と思った。旅先なのでまあいいかで済むのだが地元だとなかなか行かない気がする。
そんなわけで夕食を済ました後には前日にも訪れた長崎のスーパー「エレナ」に立ち寄ってお土産などを購入する。今回の旅行ではたくさんのお土産を購入した。やはり関西とは文化が大きく違っており棚に陳列されているものがどれも物珍しく見えてしまいつい手にとってしまうのだ。
そんなわけでたくさんのお土産と共にホテルへ戻った。途中これまでに経験したことのない霧で前方の視界がほぼない状態で結構怖かったのだがゆっくりと走ることでなんとか無事に到着。
この旅行最後の夜。せっかくなのでホテルの部屋でビールやら焼酎やらで晩酌をしてみた。贅沢な過ごし方だと思う。本当ならお店で飲んだりしたいけれどそこまでの気分でもないし何より街までバスで片道20分も掛かるのでなかなか出掛ける気にならない。部屋飲みくらいがちょうど良かったのかもしれない。
佐世保から寄り道しながら大阪へ
7/6(土)、ついにこの旅行も最終日だ。最終日と言っても大阪への移動でそのほとんどを使うことになるので移動日と言った方が適切かもしれない。でも少しくらいは寄り道しながら楽しみながら帰るのだ。
ホテルからの景色は前日同様で霧でほとんど見えなかったが晴れるタイミングがあり九十九島を望むことが出来た。
そしてお風呂に入って目を覚まし朝食を食べにレストランに向かう。土曜日の朝なのにお客さんが少ないように感じた。20組ほどしかいなかったように思う。夏休み前だからこんなものなのだろう。
ビュッフェの内容は前日と同じだったのでここでは普通の和定食といった内容にしておいた。長崎らしいものとして五島うどんを頂いたが冷たい麺が美味しかった。
最後にロビーのテラスからの景色を楽しむ。天気は微妙ではあったがそれなりの景色を楽しむことが出来た。分かりにくいが肉眼では昨日訪れた針尾無線塔が確認できた。
そして出発。2泊もしたので少し名残惜しいが仕方がない。
今日は佐世保から伊万里まで山道を走り、そこから唐津、糸島と進んでいく。その道中で寄り道をしながら糸島あたりで昼食を食べてからは高速で一気に大阪まで走るという流れだ。
まず伊万里まで向かう途中でマックスバリュに立ち寄った。昨日買ったお土産のなかに要冷蔵のものが含まれていたので車に積んだクーラーボックスを冷やすための板氷を購入する。これでここから先で要冷蔵の欲しいものが出てきても買うことが出来るのだ。
というわけで佐世保から伊万里、唐津とひた走り唐津の産直市場「唐津うまかもん市場」に到着。ここではイカの一夜干しや塩辛、その他色んなものを購入した。
初日に食べたからつバーガーの支店がここで営業しており妻がエッグバーガーを購入。
更に糸島の産直市場の「伊都菜彩」にも立ち寄る。ここでは新鮮な野菜類、生ソーセージなどを購入。更にどこか途中で食べるように初日に食べた鯵のお寿司を購入。色んなものを買えたので大満足である。
そのまま高速に乗っても良かったのだがやはりせっかくなので最後の食事を糸島の牧のうどんでいただくことにした。
牧のうどんは福岡で人気のうどんらしく麺が柔らかいのが特徴だそうだ。今回はせっかくなので硬さを「やわ」という一番柔らかいものを選んでみた。それに加えて鶏めしも注文。
このうどん、やはりかなり柔らかい。私は大阪人なので柔らかいうどんに慣れているつもりだったが柔らかさの種類がまた違うものだった。もっちり柔らかい感じのうどんで食べても食べても減らない。しかも量が多い。食べているうちに麺がスープを吸ってしまうので追加のスープがヤカンで提供されるという独特のサービス。出汁は美味しいのだけれどうどんはもう少し慣れないと何とも言えないなと思った。鶏めしは文句なしに美味しかった。
そしてトイレ休憩がてらコスモスドラッグに立ち寄ったりしながらもついに高速道路に乗る。福岡都市高速道路を走っているときは海や博多の街が見えたりしてテンションが上がっていたが九州道に入ったころには少しずつ疲れが出始めていた。
とりあえず先を進むために走るわけだが交通量が案外多くて少し走りにくかった印象。土曜日の昼間だから遊びに行く人が多いのだろう。そんなことを思いつつも関門橋手前のめかりPAにて一回目の休憩。
関門海峡を眺めながら休憩出来るこちらのPAは人が多い印象。やはり土曜日は人の数が違う。なんだか鹿児島からのサッカーの応援の方が多かったように感じたが後で調べると山口県で試合があったようだ。鹿児島から山口だとかなりの遠征だろう。
休憩を終えた後は車を更に大阪方面に走らせていくわけだが中国道、山陽道と順調に進んでいく。ただ途中で何度か海を眺められる箇所もあったもののほとんど似たような景色ばかりで少し疲れてくる。
本州に入って1度目の休憩はETC2.0の途中の一時退出可能な制度を使って山口県の周南市にある道の駅ソレーネ周南にて。ここは去年の長崎旅行の帰りにも立ち寄ったのだがその時は時刻が5時を過ぎており外のお店が閉まっていたり産直も閑散としていたりだったのでもう一度来てみたかったのだ。
少し小腹が減ったこともありソフトクリームを食べる。旅先でのソフトクリームというだけで美味しいのだがここのソフトクリームはこれまでに食べたことのない滑らかさですごく美味しかった。
結局ソフトクリームだけでは足りずに産直でウインナーを購入し糸島の産直で買った鯵のお寿司と一緒にいただく。かなり贅沢な間食だ。
ちなみに妻はソフトクリームを2つも食べるというほどにここのソフトクリームが気に入ったらしい。
そんな大満足だった道の駅を後にし、また山陽道を東に走る。途中までは車も少なく順調だったが広島の街が見えてきた頃には周りが車だらけでマイペースに走れるような状態ではなくなっていた。
このまま山陽道を走るか、少し距離が長くなっても中国道でマイペースに走るか、悩みに悩んだ結果、中国道を選択。結果的には車が少なくマイペースに走れたのでこの選択は正解だったようだ。
途中でまたまたETC2.0の途中の一時退出可能な制度を使って北広島にある道の駅舞ロードIC千代田に立ち寄る。そしてその隣にあったコスモスドラッグにも立ち寄ってみた。一体この旅行中に何回コスモスへ立ち寄ったのだろう。でも、ここのコスモスでも広島ならではのものがあったので自宅へのお土産に購入。
そしてトイレ休憩を挟みつつも中国道をひたすら大阪方面に走り無事帰宅…と言いたいところだけれどガス欠寸前になり中国池田ICで途中下車。本当ならば西宮名塩SAで給油予定だったがガソリンスタンドが営業していなかったのだ。最後に給油したのが長崎だったのが失敗だった。糸島辺りで給油しておけばスムーズに帰宅できたのに。
そんな小トラブルもありつつも午後9時に自宅に到着。糸島辺りを12時に出発したので大体9時間の道のりだったようです。
というわけで長いようであっという間に3泊4日の大阪から佐世保までのドライブ旅行が終わりました。
特に印象に残ったのが鏡山展望台から望む唐津の景色、佐世保という独特の文化を持つ街といったところです。
やっぱり遠くへ行くのは現実を忘れられていいですね。
また頑張って働いて妻と一緒に遠くへ出掛けられたらなと思っています。